うさぎの去勢・避妊手術

RABBIT

うさぎの去勢・避妊手術の重要性

「うさぎの避妊・去勢手術って本当に必要なことなの?」なんて思っていませんか?

実は、これらの手術はうさぎにとっても飼主さんにとっても非常に大事なことなんです。

子宮内膜癌

子宮卵巣の外観                 子宮の腫瘤

 

間細胞腫

精巣外観                    腫大した精巣


これは当院で手術したうさぎさんの子宮・卵巣および精巣です。双方ともに腫瘍化しています。
それぞれ子宮内膜癌、間細胞腫という診断がつきました。
避妊・去勢手術は望まない繁殖を防ぐことが第一に考えられますが、このような病気の発生を防ぐという大切な目的も備えています。また、うさぎさん特有の性質に対して効果があります。

■男の子
子孫を残そうとする雄性ホルモンからストレスを受けているため、問題行動として、便や尿などによるマーキング(尿スプレー)や飼主さんへの攻撃性が強まります。精巣の病気にもなることがあります。
特に多頭飼育の環境では、なわばり意識が高いため、ストレスを受けやすく、問題行動(攻撃性や尿スプレー)だけでなく時に致命的な激しい喧嘩が見られることがあります。これらの問題行動は女の子にも見られることがあります。

■女の子
野生の状態では年に5~6回妊娠を繰り返し、雌性ホルモンのバランスをとっています。
それに対し、家庭内のウサギは妊娠する機会がほとんどないので不自然なホルモンバランスとなり、それが偽妊娠、子宮や乳腺の病気、不安定な精神状態へとつながります。

うさぎの去勢・避妊手術によって病気を防ぐ

避妊・去勢手術はホルモンによるストレスから解放してあげることで、精神的に安定し、飼主さんと良好なコミュニケーションをとれるようになる可能性があります。
さらに大切なのは病気の予防です。

加齢とともに生殖器疾患のリスクは上がっていき、男の子では精巣腫瘍、女の子では卵巣・子宮および乳腺の腫瘍などがあげられます。特に未避妊雌の生殖器疾患の発生率は犬猫よりもはるかに高いといわれています。

うさぎの去勢・避妊手術の時期

上記のことをふまえ、当院ではうさぎの避妊・去勢手術をお勧めしています。

手術対象となるのは6ヶ月以上の健康な子となりますが、1歳齢を過ぎますと内臓脂肪の貯留が著しくなるため、手術のリスクが上がります。
できれば、それまでに手術することをお勧めしますが、1歳齢以上で手術を望まれる場合は減量などの指導をさせていただき、安全性が確認されてから実施させて頂きます。

術後は神経質なうさぎさんの性格ゆえに、食欲が落ちたり、傷口を舐める・かじるといった行動から癒合の遅延を起こすことがありますので、相談しながらしっかりとした対処を行っていく必要があります。

注意

  • 男の子は去勢手術を行った後でも4~5週間は生殖能力を有しているので未避妊雌と一緒にしてはいけません。

手術前の飼主さんに知っていただきたいこと

上記のことをふまえ、当院ではうさぎの避妊・去勢手術をお勧めしています。

まず第一に、術後はエネルギー要求量が低下するため肥満傾向になりやすいということ。次に、性的行動の全てを消失させることは難しく、緩和させるのが目的となるということです。交尾行動、巣作りや小競り合いといったものが残ってしまう可能性はありますが、軽度になるはずです。また、尿スプレーに関しては90%以上の確率で消失するとされています。

どうしても不安や抵抗があり、手術のできない飼主さんへ

加齢に伴う生殖器疾患(特に腫瘍)のリスクが高まっていくことは、避けられない事実です。

健康チェックによる触診や視診、尿検査などを行い慎重かつ定期的に監視することで病気の早期発見に努めていきましょう。

気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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