いぬの避妊・去勢
去勢/避妊手術は予防のため
一生に一度の手術なので、する理由を理解・納得してから行いましょう。
去勢(男の子)/避妊(女の子)手術を行う目的は、主に3つです。
- ① 望まない妊娠を避けるため 飼い主さま同士が集まる、ドッグランやドッグカフェ、普段のお散歩などで、他の子と接触する機会に望まれない妊娠をする/させる可能性があります。
- ② 病気を予防するため 生殖器系の病気は、去勢/避妊手術を行うことで確率がグンッと下がります。
- ③ ストレスを軽減させるため わんちゃんには定期的に発情期が訪れ、交配を望みます。それを無理やり押さえつけることで大きくストレスを与えてしまいます。欲求不満で攻撃的な行動を起こします。
手術をすることで妨げられる病気
■男の子
前立腺肥大症
会陰ヘルニア
肛門周囲腺腫
睾丸の腫瘍
■女の子
乳腺腫瘍
子宮蓄膿症
卵巣嚢腫
子宮内膜炎
手術の流れ
- 手術の内容説明
- 日程の調整
- 術前検査(血液検査・レントゲン検査・心電図検査など) ※状態や年齢によって検査内容を選んでいます
- 検査に問題なければ予定日に手術を実施します。術後経過が良ければ当日お返しできます。
- 手術翌日は体調チェック、傷口チェックを行い治療します。
- 術傷の状態が良ければ3~4日間隔で経過を観察し、おおよそ7~10日で完治予定です。
よくある質問
Qリスクはありますか?
A全身麻酔を行いながらの手術の為、少なからず麻酔によるリスクがあります。
また、術後は発情にエネルギーを使わないためその分食欲が増し太りやすくなります。
Q何歳ぐらいに行うのがいいですか?
A発情期より前が理想ですが、当院では8か月齢を目安としています。気になる方はご相談ください。
Q手術を行うのが高齢になることでのデメリットはありますか?
A高齢でも血液検査やレントゲン検査に異常なければ手術のリスクは少ないです。ただし生殖器系の病気の予防効果に関しては、1歳前後に行った犬よりも、非常に少なくなります。