ねこの避妊・去勢
去勢/避妊手術は予防のため
一生に一度の手術なので、する理由を理解・納得してから行いましょう
去勢(男の子)/避妊(女の子)手術を行う目的は、主に4つです。
- ① 望まない妊娠を避けるため 猫を好きなように行動させるとふらっと散歩に行き、妊娠してくる/させてくることがあります。知らない所で生まれてしまった子猫は保健所へ連れて行かれ殺処分の対象となります。殺処分を減らすためにも望まない妊娠は避けましょう。
- ② 病気を予防するため 生殖器系の病気を予防することができます。男の子なら精巣の腫瘍や前立腺の病気、女の子なら子宮や卵巣の病気です。
- ③ スプレー行為を減少させるため 去勢手術をしていない男の子の猫はスプレー行為(おしっこによる臭い付け)を行います。猫のおしっこの臭いは強烈で洗濯をしてもなかなか取れません。
- ④ ストレスの軽減をするため 繁殖できない環境でのマーキングやマウンティングなどの性行為は、多大なストレスを与えてしまいます。また、ストレスにより大きな声で鳴いたり暴れたりするため、一緒に暮らすご家族に取ってもストレスを感じる場合があります。
手術をすることで妨げられる病気
■男の子
睾丸の腫瘍
尿のスプレー行為といった悪癖
■女の子
乳腺腫瘍
子宮蓄膿症
卵巣嚢腫
手術の流れ
- 手術の内容説明
- 日程の調整
- 術前検査(血液検査・レントゲン検査・心電図検査など) ※状態や年齢によって検査内容を選んでいます
- 検査に問題なければ予定日に手術を実施します。術後経過が良ければ当日お返しできます。
- 手術翌日は体調チェック、傷口チェックを行い治療します。
- 術傷の状態が良ければ3~4日間隔で経過を観察し、おおよそ7~10日で完治予定です。
よくある質問
Qリスクはありますか?
A太りやすくなります。体重コントロールをするよう心掛けてください。
Q何歳ぐらいに行うのがいいですか?
A当院では8か月齢を目安としていますが、問題行動など気になる方はご相談ください。
Q手術を行うのが高齢になることでのデメリットはありますか?
A発情期には頻繁に鳴いたりスプレー行為を行います。
長期的にこの行為が続いてしまうと、癖となり残ることがあります。